3.11は私たちにとって決して忘れられない日となりました。観測史上最大の地震、いくつもの町を破壊した巨大津波、いまだ深刻な状況にある原発、そして今後しばらく続くであろう経済的な打撃と津波の大打撃を受けており、今なお多くの兄弟姉妹たち、そして地域の方々が喪失と困難の中に置かれています。
このような状況に対して、県外はもとより海外からも多くの支援の手が伸ばされており、その多くが「教会を拠点に支援活動をしたい」という願いを持っております。また感謝なことに、このことを機会に岩手や沿岸における福音宣教の働きに長く関わりを持って行きたいという願いを持っている団体も少なくありません。
そのような中で私たちは、教団教派を超え、支援する教会・団体と支援を受ける教会とが情報を共有し、互いの働きを理解し合うことで、より効果的な支援や補い合う関係が築けるのではないかと考え、「3.11いわて教会ネットワーク」を立ち上げました。
以下は「3.11いわて教会ネットワーク」の基本的な考え方です。
1.「3.11いわて」は、情報の共有・提供によって諸教会や各支援団体の支援活動に貢献します。
2.「3.11いわて」は、外部からの支援活動の窓口となりコーディネートの役割を果たします。
3.「3.11いわて」は、義援金や資金の管理を行いません。義援金の送金等のお問い合わせはネットワークに参加している各協会、団体に直接お問い合わせください。
4.「3.11いわて」は、諸教会、各支援団体の信仰を尊重します。
5.「3.11いわて」は、被災教会が地域の中にあって支援教会となっていけるように祈ります。
6.「3.11いわて」は、支援の核となる教会がない地域に主の教会が生み出され、建て上げられていくことを願い求めます。
ぜひ祈りを合わせ、互いにもてる情報を共有しあい、励まし合って、この震災の長い復興の道のりを歩んでまいりましょう。そして、やがていつの日か、支援の核となりうる教会のない地域にも、主の教会が生み出されていくことを願い求めてまいりましょう。
2011年3月27日